弁護士法人ITJ法律事務所

裁判例


戻る

平成24年7月12日判決言渡
平成23年(行ケ)第10372号審決取消請求事件
平成24年5月8日口頭弁論終結
判決
原告株式会社レベルファイブ
訴訟代理人弁護士辻哲哉
被告特許庁長官
指定代理人酒井福造
同田村正明
同芦葉松美
主文
1被告が不服2010-27305号事件において平成23年9月28日にし
た審決を取り消す。
2訴訟費用は被告の負担とする。
事実及び理由
第1請求
主文と同旨
第2前提となる事実
1特許庁における手続の経緯
原告は,平成21年8月31日,「ファンタジーライフ」の文字を標準文字で表
してなり,別紙1記載の商品及び役務を指定商品及び指定役務とする商標(以下
「本願商標」という。)を登録出願したが,平成22年8月27日,拒絶査定を受
け,同年12月3日,これに対する不服の審判(不服2010-27305号事
件)の請求をした。
特許庁は,平成23年9月28日,「本件審判の請求は,成り立たない。」とす
る審決(以下「審決」という。)をし,その謄本は,同年10月19日,原告に送
達された。
2審決の理由
別紙審決書写しのとおりである。要するに,審決は,
(1)本願商標と引用商標(第9類「オンラインゲームのためのコンピューターソ
フトウェア,コンピューターゲームのためのソフトウェア,その他のコンピュータ
ー用ソフトウェア」及び第41類「インターネット上でのオンラインゲームの提
供」を指定商品及び指定役務とする登録第5275296号商標,平成21年6月
30日登録出願,同年10月23日設定登録。別紙2記載のとおり。)とは,外観
において相違するものであるが,「ファンタジーライフ」の称呼及び「空想生活」
の観念において共通にするから,両商標は類似し,指定商品及び指定役務も同一又
は類似の商品及び役務を含むものであるから,本願商標は,商標法4条1項11号
に該当すると判断した。
(2)その理由として,本願商標については,その構成中「ファンタジー」の文字
が「空想。幻想。」,「ライフ」の文字が「生活。暮し。」の意味であることから,
「ファンタジーライフ」の称呼及び「空想生活」程の観念を生ずると認定した。
(3)引用商標については,「fantasyLIFE」の文字部分と「mabinogi」及び「マ
ビノギ」の文字部分とは,視覚上及び意味上においてこれらを常に一体不可分のも
のとして把握しなければならないとする特段の事情はなく,それぞれが独立して自
他商品又は自他役務の識別標識としての機能を果たすものといえるから,引用商標
全体から生ずる称呼及び観念のほかに,「fantasyLIFE」の文字部分に相応した
「ファンタジーライフ」の称呼及び「空想生活」程の観念をもって取引に当たるこ
とも少なくないとみるのが相当であると認定した。
第3当事者の主張
1原告の主張する取消事由
審決には,以下のとおり,商標法4条1項11号該当性についての判断の誤りが
ある。すなわち,
(1)分離観察の可否について
商標法4条1項11号に係る商標の類否は,同一又は類似の商品又は役務に使用
された商標が,その外観,観念,称呼等によって取引者,需要者に与える印象,記
憶,連想等を総合して,その商品又は役務に係る取引の実情を踏まえつつ全体的に
考察すべきものであり,複数の構成部分を組み合わせた結合商標と解されるものに
ついて,商標の構成部分の一部を抽出し,この部分だけを他人の商標と比較して商
標そのものの類否を判断することは,その部分が取引者,需要者に対し商品又は役
務の出所識別標識として強く支配的な印象を与えるものと認められる場合や,それ
以外の部分から出所識別標識としての称呼,観念が生じないと認められる場合など
を除き,許されないというべきである(最高裁平成20年9月8日第二小法廷判決
・裁判集民事228号561頁)。
ア引用商標の構成中「fantasyLIFE」の文字部分の自他商品識別力
本願商標と引用商標の指定商品・指定役務は,いずれも第9類の「オンラインゲ
ームのためのコンピューターソフトウェア,コンピューターゲームのためのソフト
ウェア,その他のコンピューター用ソフトウェア」と第41類の「インターネット
上でのオンラインゲームの提供」を含む点で共通しているところ,かかる商品役務
(以下「本件商品役務」という。)の取引者,需要者がゲームソフトないしオンラ
インゲームに付された「ファンタジー」なる表記に接したとき,当該表記がそのゲ
ームの特定の品質(すなわち,「空想上の人生・生活を体験することを内容とした
ゲーム」であること)を記述するものとして理解する場合が多い。
ゲームソフトないしオンラインゲームのタイトルの一部に「ファンタジー」の表
記を含むものは極めて多数存在する。引用商標の商標権者である株式会社ネクソン
(以下「ネクソン社」という。)の引用商標の現実の使用態様をみても,同社が運
営・提供する特定のMMORPG(MassivelyMultiplayerOnlineRole-Playing
Game。以下「ネクソン社MMORPG」という。)の出所識別標識として引用商標
全体を用いて表記される場合のほか,引用商標から「fantasyLIFE」の部分を脱落
させた残りの「mabinogi/マビノギ」の特徴ある書体によって大きく表示された文
字部分のみによって表記する例,及び単に「マビノギ」との片仮名によって表記す
る例が相当数みられるが,「fantasyLIFE」の文字のみを分離して本件商品役務の
出所識別標識として用いている例は皆無である。また,本件商品役務の取引者,需
要者がネクソン社MMORPGを指示する場合,「マビノギファンタジーライフ」
と表記するほか,単に「マビノギ」と表記する場合が相当数みられる一方で,「フ
ァンタジーライフ」ないし「fantasyLIFE」の文字のみを取り出して用いている例
は皆無である。
ネクソン社及び本件商品役務の取引者,需要者は,「そこは自由なファンタジー
ライフ世界を救う勇者になったり,お洒落に精を出してみたり,あなたはどんな
生活を送る?」等,「ファンタジー」ないし「ファンタジーライフ」なる表記を,
ネクソン社MMORPGの品質を記述するものとして使用している場合が多い(甲
44,45の1~3)。
以上の事情に照らせば,引用商標の構成中「fantasyLIFE」の文字部分の自他商
品識別力は極めて小さいというべきである。
イ引用商標の構成中「mabinogi/マビノギ」の文字部分の自他商品識別力
ネクソン社MMORPGは,ネクソン社が平成17年に提供を開始して以降,平
成22年11月30日の時点でも,オリコンDD株式会社が運営するインターネッ
ト上のサイト「oriconLIFE」の「オンラインゲーム総合ランキング」ページの1
3位にランクされている旨が掲載されている等,本件商品役務の取引者,需要者の
間で人気を集めている。平成22年11月30日にインターネット上の検索サイト
「Google」で「マビノギ」の文字を入力した検索結果として出力表示された上位1
00サイトうち99サイトがネクソン社MMORPGを示す表記として「マビノ
ギ」の文字を使用していることにもみられるように,本件商品役務の取引者,需要
者の間では,「マビノギ」の表記がそれ単独でネクソン社MMORPGを示すもの
として顕著な自他商品識別力を獲得している。
以上の事情に照らせば,引用商標の構成中「mabinogi/マビノギ」の文字部分の
自他商品識別力が大きいといえる。
ウ引用商標の外観,称呼及び観念
引用商標は,あたかも幼児が手書したかのような印象を与えるデザイン化された
独特の書体により,太い実線で縁取られた袋文字様の欧文字「mabinogi」の下に,
それよりも約5分の1程度小さく太い実線で縁取られた袋文字の片仮名「マビノ
ギ」が配置され,更に該欧文字「mabinogi」の右上部分に「mabinogi」の約7分の
1程度の小さな欧文字による「fantasy」,その右に黒字の背景に白抜きの欧文字
「LIFE」を書すものである。特徴的な書体という点においても,文字の大きさ・太
さ・袋文字での表記という点においても,引用商標のうち「mabinogi」と「マビノ
ギ」の二段表記された部分が突出し,取引者,需要者の注意を最もひき,印象,記
憶に残りやすい部分であると認められる一方,欧文字「fantasy」と欧文字「LIF
E」とから構成される文字部分は,「mabinogi/マビノギ」の部分に比較して相当
小さく表示されているから,この文字部分だけが独立して取引者,需要者の注意を
ひくように構成されているとはいえない。
引用商標から生じる称呼をみるに,全体として3つの単語が連続し,相互に順序
・関連づけられて「mabinogi(マビノギ)fantasyLIFE」と一体的に表したもの
と特段の違和感もなく受け止められ,その構成全体に相応して「マビノギファンタ
ジーライフ」なる称呼が無理なく生じるといえ,全部で12音であって冗長ではな
いし,一連に発音しても何ら違和感がない。
引用商標から生じる観念をみるに,その構成中「mabinogi/マビノギ」の文字部
分は,一般の日本語運用者にとっては,特定の観念を生じさせないともいい得る一
面で,当該文字が吟遊詩人によって語り伝えられてきた中世ウェールズのケルト幻
想物語「マビノギオン」のなかの4つの物語「マビノギ」を指す文字でもあること
から,当該文字部分から中世ウェールズのケルト幻想物語との関連で特定の印象,
記憶,連想を生じる者が存在し得るといえることのほかに,本件商品役務の取引の
実情等をみるに,上記文字部分は,本件商品役務に使用された場合にはネクソン社
の提供する特定のMMORPGの識別標識として強く支配的な印象,記憶,連想を
生じさせるものとみられる。他方,引用商標の構成中「fantasyLIFE」の文字部分
からは「空想上の人生・生活」程の観念を生じ得るともいえようが,本件商品役務
の取引の実情等をみるに,その取引者,需要者において「fantasy」なる表記がそ
のゲームソフトないしオンラインゲームについて特定の品質(ゲームの内容ないし
特定のカテゴリー・ジャンル)を記述するものとして理解される場合が多く,また,
「fantasyLIFE」なる表記がそのゲームソフトないしオンラインゲームの特定の品
質(すなわち「空想上の人生・生活を体験するゲーム」であること)を記述するも
のとして理解され,そのような印象,連想を生じさせることも多いから,この部分
だけでは出所識別標章としての格段の観念を生じるものとはいえない。そうすると,
引用商標は,その構成全体を一種の造語として観察され,何ら確定的な観念を生じ
ないものとみられるほかに,その構成全体から「『マビノギ』という名称の,空想
上の人生・生活を体験するゲーム」といった程度の観念を生じさせるともみる余地
があるといえる。
いずれにしても,「mabinogi/マビノギ」の文字部分が,本件商品役務に使用さ
れた場合に特定の商品役務の識別標識として強く支配的な印象,記憶,連想を生じ
させるものとみられることから,それとの対比において,本件商品役務と密接に関
連しかつ一般的,普遍的な文字である「fantasyLIFE」の部分のみからは,取引者,
需要者に対して出所の識別標識としての称呼,観念を生じないことは明らかである。
本件において,指定商品役務である「オンラインゲームのためのコンピューター
ソフトウェア,コンピューターゲームのためのソフトウェア,その他のコンピュー
ター用ソフトウェア」及び「インターネット上でのオンラインゲームの提供」のう
ち,「オンラインゲームのためのソフトウェア」又は「インターネット上でのオン
ラインゲームの提供」について使用された場合を想定して,引用商標の構成中「ma
binogi/マビノギ」の文字部分に強く支配的な自他商品識別力を認め,それとの対
比において,引用商標の構成中「fantasyLIFE」の部分が,取引者,需要者に特定
的,限定的な印象を与える力を有するにすぎないと評価することは,はるかに自然
で容易である。
以上のとおり,引用商標の構成中「fantasyLIFE」の部分が,「その部分が取引
者,需要者に対し商品又は役務の出所識別標識として強く支配的な印象を与えるも
のと認められる場合」に該当せず,また,「出所識別標識としての称呼,観念が生
じないと認められる場合」に該当しないことも明らかであり,このほかにも同部分
を取り出して観察することを正当化するような事情は特に存在しないから,引用商
標の構成中「fantasyLIFE」の部分のみを取り出して本願商標との類否を判断する
ことは許されない。
(2)本願商標と引用商標の類否
本願商標と引用商標は,引用商標を構成する「fantasyLIFE」の部分において共
通性を見いだし得るにすぎないところ,引用商標の構成中の「fantasyLIFE」の部
分のみを抽出して本願商標との類否を判断することは許されない以上,引用商標を
全体として観察するにしても,あるいは引用商標の構成中「その部分が取引者,需
要者に対し商品又は役務の出所識別標識として強く支配的な印象を与えるもの」と
認める余地のある「mabinogi/マビノギ」の部分を抽出して観察するにしても,本
願商標とは,外観,称呼,観念いずれにおいても顕著な相違が認められる。
本件商品役務の取引者,需要者が,ゲームソフトないしオンラインゲームの商品
又は役務としての同一性を識別するにおいては,そのタイトルの文字以外にも,ゲ
ームに登場するキャラクター等の特徴的な映像,ゲーム制作会社(メーカー)の名
称・ロゴ等の標章,対応するハードウェア機器の商品名・ロゴ等の標章をも手がか
りに商品又は役務の自他識別を行うことが普通である。本件商品役務にかかる引用
商標の使用態様をみるに,ネクソン社MMORPGのタイトルとしての使用のみで
あり,それ以外の態様による使用の例は見当たらない。他方,本願商標は,平成2
1年から,対応機種をニンテンドーDS(後にニンテンドー3DSに変更)とする
原告のコンシューマーゲーム(家庭用ゲーム機向けのゲームソフト)のタイトルと
して継続して使用され,本件商品役務の取引者,需要者の間で既に広く知られてい
る。また,ネクソン社MMORPGと原告のコンシューマーゲームは,相互に何ら
の取引上の関係もなく,ゲームに登場するキャラクター等の映像,ゲーム制作会社
(メーカー),対応するハードウェア機器に顕著な相違があり,取引者,需要者が
これらを識別して取引に入るまでの経路,方法,手順も大きく異なる。
以上を総合して本願商標と引用商標の類否について検討すれば,両者は外観,称
呼,観念のいずれの点においても相違し,取引の実情等を考慮しても,本願商標が
その指定商品役務に使用された場合に,引用商標との間で商品役務の出所に誤認混
同を生じさせるおそれは全くないといえるから,両商標が類似しないことは明らか
である。
2被告の反論
以下のとおり,本願商標をその指定商品役務について使用するときは,引用商標
との間において,商品役務の出所につき誤認混同を生ずるおそれがあるというべき
であり,本願商標が商標法4条1項11号に該当するとした審決の認定,判断に誤
りはない。
(1)本願商標について
本願商標は,標準文字からなるものであるから,特別な特徴を有する態様からな
る構成であるとはいえないところ,「ファンタジーライフ」は,片仮名により一連
に表されたものであるものの,構成中の「ファンタジー」が「空想。幻想。」,
「ライフ」が「生活。暮し。」の意味を有する外来語としていずれもよく知られた
語である(乙1)ことから,これら「ファンタジー」と「ライフ」とを結合したも
のと容易に理解,把握されるものである。
そうすると,本願商標は,その構成文字全体から「空想生活」程の観念を生じる
ものであり,また,「ファンタジーライフ」の称呼が生じることは明らかというべ
きである。
(2)引用商標について
引用商標は,「mabinogi」の欧文字と思われる文字及び「マビノギ」の片仮名の
部分を袋文字風にデザイン化して表してなり,これらの上方の右側に,「fantas
y」の欧文字及び黒色長方形内に白抜き文字で表された「LIFE」の欧文字を配して
なるものである。そして,引用商標の上方の右側に配置された「fantasy」の欧文
字と「LIFE」の欧文字とは,小文字と大文字の違いがあり,「LIFE」が白抜きの文
字で「fantasy」の文字よりやや大きく表されているものの,両者はゴシック体に
より,「fantasy」の文字と「LIFE」の文字を囲った黒色長方形の上部をそろえて
一連に表されていることから,視覚上一体のものとして認識され得るものである。
また,「fantasyLIFE」の文字部分は,上記のとおり,普通に用いられる方法で表
示してなるものとまではいい切れない構成からなるものの,「mabinogi」及び「マ
ビノギ」の文字部分が一体的に相当程度デザイン化してなるものとは相違して,文
字自体は特別の態様を有してなるとはいえないゴシック体により横一連に表され,
「mabinogi」の文字から離れて配置されていることから,外観において,「mabino
gi」及び「マビノギ」の文字部分とは明確に分離して看取,把握されるものであり,
「fantasyLIFE」の文字部分と「mabinogi」及び「マビノギ」の文字部分は,それ
ぞれ,まとまりの良い一個の単位を構成しているというべきである。
引用商標の構成中の「fantasy」の文字が「空想,幻想」,「LIFE」の文字が
「生命,生活」の意味を有する英語である(乙4)ことから,「fantasyLIFE」の
文字部分からは「空想生活」程の一連の意味を生ずるものである。そして,該部分
から生じる称呼は,「ファンタジーライフ」であるというべきである。他方,「ma
binogi」及び「マビノギ」の文字部分について,「mabinogi」の欧文字は,英和辞
典などのなじみのある外国語辞典には掲載されていないことから,既成の親しまれ
た観念を有する成語を表したものとはいえないものの,「Mabinogion(『マビノギ
オン』ウェールズの中世騎士道物語集)」(乙5,6)に収録されている物語の題号
の1つである「マビノギ」を指すことを知っている者にとっては,そのような観念
が生じる余地がある。また,「マビノギ」の片仮名部分が「mabinogi」の欧文字部
分から生じる自然な称呼を表したものであるということができる。したがって,
「mabinogi」及び「マビノギ」の文字部分から生じる称呼は,「マビノギ」であり,
特定の観念は生じないか,上記物語の題号の1つである「マビノギ」を観念させる
余地があるというべきである。
そうとすれば,引用商標は,その構成中において,「fantasyLIFE」の文字部分
が「空想生活」程の観念を有するのに対して,「mabinogi」及び「マビノギ」の文
字部分が特定の観念を生じないか,「Mabinogion」に収録されている物語の題号の
1つである「マビノギ」を認識させるものであるから,観念上,常に一体不可分の
商標というべきではない。また,引用商標から生じる称呼については,全体から生
じる称呼として発音した場合,「ファンタジーライフマビノギ」又は「マビノギフ
ァンタジーライフ」と12音にわたり,比較的冗長である。そして,「ファンタジ
ーライフ」及び「マビノギ」の称呼のどちらを先に言うのか迷うこともある各構成
部分は,称呼上,それぞれの部分が分離して発音され得るものであり,一体不可分
の関係にあるとはいえないというべきである。
以上のとおり,引用商標は,外観,観念及び称呼のいずれの面においても,「fa
ntasyLIFE」の文字部分と「mabinogi」及び「マビノギ」の文字部分との2つの部
分に分離して把握され得るものであるというべきである。
ところで,商品又は役務に係るゲームソフトウェア及びその他のソフトウェアに
おいては,その商品又は役務を識別する標章として,ソフトウェアの内容を示すタ
イトルのほかに,該ソフトウェアの制作会社等に係る標章を表示してあることが少
なからず存在するものであり,また,該標章は,タイトルよりも小さく表示されて
いることが一般的である(乙7~15)。そうすると,引用商標は,その外観並び
にそこから生ずる観念及び称呼に,その指定商品及び指定役務における上記の実情
を併せて考慮すれば,これに接する取引者,需要者をして,「mabinogi」及び「マ
ビノギ」の文字部分がソフトウェアのタイトルを表し,「fantasyLIFE」の文字部
分が該ソフトウェアの制作会社等に係る標章を表しているものと理解,認識させる
ものであり,結局,引用商標において「fantasyLIFE」の文字部分も取引者,需要
者に対し商品又は役務の出所識別機能として強く支配的な印象を与える部分である
といえるから,これらは,それぞれが独立して自他商品又は自他役務の識別標識と
しての機能を果たすものというべきである。
したがって,引用商標は,「fantasyLIFE」の欧文字部分に相応した「ファンタ
ジーライフ」の称呼及び「空想生活」程の観念も生じるというべきである。
(3)本願商標と引用商標との類否について
引用商標は,「fantasyLIFE」の欧文字部分も取引者,需要者に対し商品又は役
務の出所識別機能として強く支配的な印象を与える部分であって,引用商標の要部
の1つとなるものである。したがって,この部分から生ずる称呼,観念が本願商標
のそれと類似するときは,両商標は類似するものといえる(最高裁昭和38年12
月5日第一小法廷判決・民集17巻12号1621頁参照)。
本願商標と引用商標は,外観においては相違するものであるが,本願商標から生
じる「ファンタジーライフ」の称呼及び「空想生活」程の観念と,引用商標の要部
の1つである「fantasyLIFE」の文字部分から生じる「ファンタジーライフ」の称
呼及び「空想生活」程の観念とは,同一である。したがって,本願商標と引用商標
とは,その外観,観念及び称呼によって取引者,需要者に与える印象,記憶,連想
等を総合して,取引の実情を踏まえつつ全体的に考察すれば,その出所の混同を生
じさせるおそれのある類似する商標であるというべきである。
以上のとおり,本願商標と引用商標とは,類似の商標であるといえるものであり,
本願商標に係る指定商品及び指定役務は,引用商標に係る指定商品及び指定役務と
同一又は類似の商品及び役務を含むものであるから,商標法4条1項11号に該当
する。
(4)原告の主張に対する反論
ア引用商標の構成中「fantasyLIFE」の文字部分の自他商品識別力の主張に対

「ファンタジー」の語が「空想,幻想」の意味を有することから,ゲームの内容
が空想的なものであることを想起させることはあるにしても,「ファイナルファン
タジー」のように,他の語と結合して自他商品・役務の識別力を有する造語を形成
する場合がある(甲32の別紙1)。そして,引用商標の構成中の「fantasyLIF
E」の文字部分も,「空想生活」程の観念を生じる造語として認識されるものであ
る。また,本願商標と引用商標の指定商品・指定役務は,内容がゲームではない
「コンピューター用ソフトウェア」に係る商品・役務を含むものである。
本願商標も,引用商標の構成中の「fantasyLIFE」の文字部分も,「空想生活」
程の観念を生じる造語というべきものであり,自他識別力を欠く語ではない。
原告はゲームソフトないしオンラインゲームのタイトルの一部に「ファンタジ
ー」の表記を含むものは極めて多数存在することを挙げるが,「ファンタジー」の
文字を含むタイトルは自由に採択され得るものであり,そのような事情があるとし
ても,引用商標の構成中の「fantasyLIFE」の文字部分についての自他商品・役務
の識別力には何らの影響を与えるものではない。
原告は,引用商標の権利者がその構成中の「fantasyLIFE」の文字部分のみを分
離して商品又は役務の出所識別標識として用いている例は皆無であること,他方,
ネクソン社MMORPGを指示するに「マビノギファンタジーライフ」と表記する
場合のほか,単に「マビノギ」と表記する場合が相当数見られることを挙げるが,
登録商標の範囲及び指定商品又は指定役務の範囲は,いずれも願書の記載に基づい
て定めなければならない(商標法27条)ものであるから,本願商標と引用商標と
の類否の判断に当たっては,それぞれ,願書に記載した商標に基づいて,かつ,互
いに抵触する指定商品又は指定役務との関係に基づいてなされなければならないと
いうべきである。
原告はネクソン社及び取引者,需要者が,「ファンタジー」ないし「ファンタジ
ーライフ」なる表記を,ネクソン社MMORPGの品質を記述するものとして使用
している場合が多いことを挙げるが,原告が挙げる例は,「ファンタジー」(甲4
5の2,3),「ファンタジーライフ」(甲44,45の1)の片仮名が文章中に
使用されていることを述べているにすぎず,そのうち「ファンタジーライフ」の文
字については,原告がいうように商品の品質又は役務の質を記述するものとして使
用していると断定できる事実は示されていない。そして,引用商標の構成中の「fa
ntasyLIFE」の文字部分は,「ファンタジーライフ」の片仮名ではない。
イ引用商標の構成中「mabinogi/マビノギ」の文字部分の自他商品識別力の主
張に対し
原告が主張する事情は,ネクソン社MMORPGのタイトルを示す表示として,
「マビノギ」の表示がオンラインゲームを取り扱う取引者,需要者の間に一定程度
知られていることを示しているにすぎないものであり,引用商標の構成中の「mabi
nogi」及び「マビノギ」の文字部分が直ちに自他商品識別力が大きい(強い)とい
えるわけではなく,ましてや,引用商標に係る指定商品及び指定役務中のオンライ
ンゲームに係る役務以外の商品について,上記事情は適用されるべきものではない
というべきである(最高裁昭和47年(行ツ)第33号同49年4月25日第一小
法廷判決参照)。
ウ引用商標の外観,称呼及び観念の主張に対し
前記のとおり,引用商標の構成中の「mabinogi/マビノギ」の文字部分のみが,
本件商品役務に使用された場合に特定の商品役務の識別標識として強く支配的な印
象,記憶,連想を生じさせるものではなく,「fantasyLIFE」の部分からも,取引
者,需要者に対して「出所の識別標識としての称呼,観念」を生じるものであると
いうべきである。
エ本願商標と引用商標の類否の主張に対し
引用商標は,前記のとおり,「fantasyLIFE」の欧文字部分も取引者,需要者に
対し商品又は役務の出所識別機能として強く支配的な印象を与える部分であって,
引用商標の要部の1つとなるものであるから,この部分から生じる称呼,観念を本
願商標のそれと比較し,商標の類否を判断することは,許されるものというべきで
ある。
原告が本件商品役務の取引の実情として述べるところは,現在,本願商標がコン
シューマーゲームに使用されていること,引用商標がMMORPGに使用されてい
ることを述べているにすぎず,結局,本願商標及び引用商標の使用されているごく
限られた一部の商品又は役務についての特殊的・限定的な取引の実情にとどまるも
のであって,本願商標の広範な指定商品及び指定役務全般についての一般的・恒常
的な取引の実情ではないというべきである(前掲最高裁昭和49年4月25日第一
小法廷判決参照)。
第4当裁判所の判断
当裁判所は,原告主張の取消事由には理由があり,審決は,違法として取り消さ
れるべきものと判断する。その理由は,以下のとおりである。
1本願商標と引用商標の外観,観念,称呼及び取引の実情等について
(1)外観について
ア本願商標
本願商標は,「ファンタジーライフ」の文字を標準文字で横書きしてなるもので
ある。
イ引用商標
引用商標は,別紙2記載のとおり,あたかも幼児が手書したかのような印象を与
えるデザイン化して表された「mabinogi」の欧文字と,その「bino」部分の下に同
文字よりやや小さく袋文字風に表した「マビノギ」の片仮名を書し,さらに,「ma
binogi」の文字の右上方に「fantasy」の欧文字を書し,それに続けて黒色長方形
内に白抜き文字で「LIFE」の欧文字を書してなるものであり,「fantasyLIFE」の
部分は,「mabinogi」及び「マビノギ」の部分(以下「『mabinogi/マビノギ』の
部分」という。)に比し,高さは約5分の1,幅は約2分の1の大きさである。
ウ以上のとおりであり,本願商標は,「ファンタジーライフ」との標準文字か
らなるのに対して,引用商標は,上記のような特徴的な書体で表された「mabinogi
/マビノギ」の部分と,右上方の「fantasyLIFE」の部分からなるものであり,両
者は外観において著しく異なるものである。
(2)観念,称呼について
ア本願商標
本願商標は,「ファンタジー」と「ライフ」により構成されているが,標準文字
からなる「ファンタジーライフ」の各文字は,同一の大きさで,等間隔にまとまり
よく配列されていること,「ファンタジー」と「ライフ」との間に切れ目がないこ
と,「ファンタジー」は「空想。幻想。白日夢。……」の意味を,「ライフ」は
「生活。暮し。……生涯。人生。」等の意味を有するいずれもよく知られた語(広
辞苑第6版。乙1)であり,これら「ファンタジー」と「ライフ」とを結合したも
のと容易に理解,把握されるものであると認められる。
そうすると,本願商標は,取引者,需要者から「ファンタジー」と「ライフ」と
を結合したひとまとまりのものとして認識され,その構成文字全体から「空想生
活」ないし「空想上の人生」程の観念を生じるものであり,また,「ファンタジー
ライフ」の称呼が生じるものである。
イ引用商標
引用商標は,上記(1)イのとおり,「fantasyLIFE」の部分と「mabinogi/マビ
ノギ」の部分とからなるが,両部分は,文字の種類及び大きさが異なっているから,
分離して認識されるものと認められる。そして,「fantasy」は「空想,夢想,フ
ァンタジー」を,「LIFE」は「生命」「生物」「人生」「生活」を意味するいずれ
も平易な英語(ベーシックジーニアス英和辞典。乙4)であり,「fantasyLIFE」
は,この2つの英単語を結合したものと容易に理解,把握されるものであるから,
同部分のみを抽出した場合,「空想生活」ないし「空想上の人生」程の観念を生じ,
また,同部分から生じる称呼は,「ファンタジーライフ」であると認められる。
他方,「mabinogi」及び「マビノギ」の文字部分中,「マビノギ」は「mabinog
i」の読みを表したものと容易に認識されるものであり,「mabinogi」の欧文字は,
「Mabinogion(『マビノギオン』:ウェールズの中世騎士道物語集)」(ランダム
ハウス英和大辞典第2版。乙5)に収録されている物語の題号の1つである「マビ
ノギ(Mabinogi)」を指すものである(Wikipedia。乙6)が,一般になじみのあ
る語であるとは認められない。したがって,「mabinogi/マビノギ」の部分からは,
特定の観念を生じないか,上記由来を知っている者には物語の題号の1つである
「マビノギ」の観念を生じさせるものと認められる。また,同部分から生じる称
呼は,「マビノギ」であると認められる。
ウ以上のとおりであり,本願商標は,「空想生活」ないし「空想上の人生」程
の観念を生じ,「ファンタジーライフ」の称呼を生じるものであるのに対して,引
用商標は,「fantasyLIFE」の部分のみを抽出した場合,「空想生活」ないし「空
想上の人生」程の観念を生じ,「ファンタジーライフ」の称呼を生じるということ
ができるが,他方,「mabinogi/マビノギ」の部分からは,特定の観念を生じない
か,物語の題号「マビノギ」の観念を生じ,「マビノギ」の称呼を生じるものであ
る。
(3)取引の実情等
本願商標の指定商品及び指定役務は,引用商標の指定商品及び指定役務である第
9類「オンラインゲームのためのコンピューターソフトウェア,コンピューターゲ
ームのためのソフトウェア,その他のコンピューター用ソフトウェア」及び第41
類「インターネット上でのオンラインゲームの提供」を含む点で共通している。そ
して,これらコンピュータゲームの分野において,「ファンタジー」の語は,ゲー
ムのジャンル(「空想上の人生・生活を体験することを内容としたゲーム」)を指
すものとして使用されていることが認められる(甲23,32,35,37)。
2判断
(1)当裁判所は,本願商標と引用商標とは,外観において著しく異なり,観念及
び称呼において共通する部分があるものの,引用商標の構成及び取引の実情等を考
慮するならば,類似するとは認められないから,本願商標が,商標法4条1項11
号に該当するとした審決は誤りであると判断する。その理由は以下のとおりである。
(2)商標法4条1項11号に係る商標の類否は,同一又は類似の商品又は役務に
使用された商標が,その外観,観念,称呼等によって取引者,需要者に与える印象,
記憶,連想等を総合して,その商品又は役務に係る取引の実情を踏まえつつ全体的
に考察すべきものであり,複数の構成部分を組み合わせた結合商標と解されるもの
について,商標の構成部分の一部を抽出し,この部分だけを他人の商標と比較して
商標そのものの類否を判断することは,その部分が取引者,需要者に対し商品又は
役務の出所識別標識として強く支配的な印象を与えるものと認められる場合や,そ
れ以外の部分から出所識別標識としての称呼,観念が生じないと認められる場合な
どを除き,許されないというべきである(前掲最高裁昭和38年12月5日第一小
法廷判決,同平成20年9月8日第二小法廷判決)。
そこで,これを本件についてみると,引用商標は,「fantasyLIFE」の部分と
「mabinogi/マビノギ」の部分とからなる結合商標と解されるところ,「mabinogi
/マビノギ」の部分は,「fantasyLIFE」の部分よりも大きく(高さは約5倍,幅
は約2倍)かつ特徴的な書体で表され,同部分からは特定の観念を生じないか,物
語の題号の1つである「マビノギ」の観念を生じさせるから,造語ないし固有名詞
として認識され,取引者,需要者に対して商品又は役務の出所識別標識として強く
支配的な印象を与えるものと認められる。また,同部分から「マビノギ」の称呼が
生じることは明らかである。他方,「fantasy」の語は,「空想,夢想,ファンタ
ジー」を意味する平易な英語であって,「ファンタジー」の語は,コンピュータゲ
ームの分野においてゲームのジャンル(「空想上の人生・生活を体験することを内
容としたゲーム」)を指すものとして使用されているから,引用商標の構成中「fa
ntasyLIFE」の部分は,取引者,需要者にコンピュータゲームのジャンルを示すも
のと認識されることが多いものと認められ,商品又は役務の出所識別標識として強
く支配的な印象を与えるとは認められない。
上記のとおり,引用商標の構成中,「fantasyLIFE」の部分が取引者,需要者に
対し商品又は役務の出所識別標識として強く支配的な印象を与えるものと認めるこ
とはできず,他方,「mabinogi/マビノギ」の部分から出所識別標識として固有の
称呼を生じ,観念を生じ得るのであるから,引用商標の構成中「fantasyLIFE」の
部分だけを抽出して本願商標と対比することは許されないというべきである。そし
て,本願商標と引用商標の構成部分全体を対比すると,両者は外観において著しく
異なり,観念,称呼において一部共通するものの,取引の実情を考慮するならば,
類似するとはいえない。したがって,本願商標と引用商標の類否について,外観,
観念,称呼等によって取引者,需要者に与える印象,記憶,連想等を総合して,具
体的な取引状況に基づいて全体的に考察すると,本願商標と引用商標が,役務にお
ける出所の誤認混同を生じるおそれはなく,両商標は類似しないから,本願商標が
商標法4条1項11号に該当するとした審決の判断には誤りがある。
(3)被告は,「ファンタジー」の語が「ファイナルファンタジー」のように他の
語と結合して自他商品・役務の識別力を有する造語を形成する場合があると主張す
る。しかし,コンピュータゲームの商品名に「ファイナルファンタジー」のように
「ファンタジー」の語を含むものがあるとしても,「ファイナルファンタジー」は
「ファンタジー」のジャンルに属するコンピュータゲームであると認められる(甲
23)から,「ファンタジー」の語自体が商品又は役務の出所識別標識として強く
支配的な印象を与えるということはできず,被告の主張は理由がない。
また,被告は,商品又は役務に係るゲームソフトウェア及びその他のソフトウェ
アにおいては,その商品又は役務を識別する標章として,ソフトウェアの内容を示
すタイトルのほかに,該ソフトウェアの制作会社等に係る標章を表示してあること
が少なからず存在するものであり,また,該標章は,タイトルよりも小さく表示さ
れていることが一般的であると主張し,乙7~15には,ソフトウェアの内容を示
すタイトルのほかに該ソフトウェアの制作会社等に係る標章をタイトルよりも小さ
く表示してあることが認められる。しかしながら,そうであるからといって,引用
商標において「fantasyLIFE」の部分が,同部分より大きくかつ特徴的な書体で表
された「mabinogi/マビノギ」の部分より商品又は役務の出所識別標識として強く
支配的な印象を与えるとは認められない。被告は,他にも縷々反論するが,上記判
断を左右しない。
(4)よって,原告主張の取消事由には理由があるから,審決は違法として取り消
されるべきである。
第5結論
よって,審決を取り消すこととして,主文のとおり判決する。
知的財産高等裁判所第3部
裁判長裁判官
芝田俊文
裁判官
岡本岳
裁判官
武宮英子
別紙
1指定商品及び指定役務
第9類「携帯電話機用ストラップ及びネックピース,電気通信機械器具,電気通
信機械器具の部品及び付属品,レコード,録画済みビデオディスク・ビデオテープ
・CD-ROM・DVD-ROM・光ディスク,電子出版物,コンピュータプログ
ラムを記憶させた電子回路・磁気ディスク・磁気テープ・磁気カード・光ディスク
・その他の記録媒体,電子応用機械器具及びその部品,業務用ビデオゲーム機用の
プログラムを記憶させた電子回路・磁気ディスク・磁気テープ・磁気カード・光デ
ィスク・その他の記録媒体,業務用ビデオゲーム機,家庭用テレビゲームおもちゃ
用のプログラムを記憶させた電子回路・磁気ディスク・磁気テープ・磁気カード・
光ディスク・その他の記録媒体,家庭用テレビゲームおもちゃ,携帯用液晶画面ゲ
ームおもちゃ用のプログラムを記憶させた電子回路・磁気ディスク・磁気テープ・
磁気カード・光ディスク・その他の記録媒体,ダウンロードもしくはインストール
可能な電子計算機用プログラム及び追加データ,ダウンロードもしくはインストー
ル可能な家庭用テレビゲームおもちゃ用プログラム及び追加データ,ダウンロード
もしくはインストール可能な業務用ビデオゲーム機用プログラム及び追加データ,
ダウンロードもしくはインストール可能な携帯用液晶画面ゲームおもちゃ用プログ
ラム及び追加データ,ダウンロード可能な移動体電話機用ゲームプログラム及び追
加データ,ダウンロード可能な映像・画像・音声・音楽,ダウンロード可能な移動
体電話用コンピュータプログラム・待ち受け画像・着信音用音楽・着信音用音声,
メトロノーム,電子楽器用自動演奏プログラムを記憶させた電子回路及びCD-R
OM,インターネットを利用して受信し、及び保存することができる音楽ファイル,
映写フィルム,スライドフィルム,スライドフィルム用マウント,インターネット
を利用して受信し、及び保存することができる画像ファイル」
第41類「パーソナルコンピュータによる通信を用いて行なうゲーム・画像・映
像・音声・音楽の提供,家庭用テレビゲームおもちゃまたは業務用テレビゲーム機
による通信を用いて行うゲーム・画像・映像・音声・音楽の提供,携帯用液晶画面
ゲームおもちゃによる通信を用いて行うゲーム・画像・映像・音声・音楽の提供,
移動体電話による通信を用いて行うゲーム・画像・映像・音声・音楽の提供,イン
ターネット又はコンピュータネットワークを通じて行うゲーム・画像・映像・音声
・音楽の提供,電子出版物の提供,パーソナルコンピュータによる通信を用いて行
うゲーム・画像・映像・音声・音楽の提供に関する情報の提供,家庭用テレビゲー
ムおもちゃまたは業務用ビデオゲーム機による通信を用いて行うゲーム・画像・映
像・音声・音楽の提供に関する情報の提供,携帯用液晶画面ゲームおもちゃによる
通信を用いて行うゲーム・画像・映像・音声・音楽の提供に関する情報の提供,移
動体電話機による通信を用いて行うゲーム・画像・映像・音声・音楽の提供に関す
る情報の提供,インターネット又はコンピュータネットワークを通じた対戦ゲーム
の提供に関する情報の提供,インターネット上で遊戯する電子ゲームの提供に関す
る情報の提供,娯楽施設の提供,娯楽施設の提供に関する情報の提供,パーソナル
コンピュータまたは家庭用テレビゲームおもちゃもしくは業務用ビデオゲーム機用
のゲームソフトウェアの解説または攻略方法に関する情報の提供,携帯用液晶画面
ゲームおもちゃ用のゲームソフトウェアの解説または攻略方法に関する情報の提供,
テレビゲームイベントの企画・運営又は開催,興行の企画・運営又は開催(映画・
演芸・演劇・音楽の演奏の興行及びスポーツ・競馬・競輪・競艇・小型自動車競走
の興行に関するものを除く。),技芸・スポーツ又は知識の教授,セミナーの企画
・運営又は開催,オンラインによる映像・音楽及び音声の提供,映画の上映・制作
又は配給,演芸の上演,演劇の演出又は上演,音楽の演奏,教育・文化・娯楽・ス
ポーツ用ビデオの制作(映画・放送番組・広告用のものを除く。)」
2引用商標

戻る



採用情報


弁護士 求人 採用
弁護士募集(経験者 司法修習生)
激動の時代に
今後の弁護士業界はどうなっていくのでしょうか。 もはや、東京では弁護士が過剰であり、すでに仕事がない弁護士が多数います。
ベテランで優秀な弁護士も、営業が苦手な先生は食べていけない、そういう時代が既に到来しています。
「コツコツ真面目に仕事をすれば、お客が来る。」といった考え方は残念ながら通用しません。
仕事がない弁護士は無力です。
弁護士は仕事がなければ経験もできず、能力も発揮できないからです。
ではどうしたらよいのでしょうか。
答えは、弁護士業もサービス業であるという原点に立ち返ることです。
我々は、クライアントの信頼に応えることが最重要と考え、そのために努力していきたいと思います。 弁護士数の増加、市民のニーズの多様化に応えるべく、従来の法律事務所と違ったアプローチを模索しております。
今まで培ったノウハウを共有し、さらなる発展をともに目指したいと思います。
興味がおありの弁護士の方、司法修習生の方、お気軽にご連絡下さい。 事務所を見学頂き、ゆっくりお話ししましょう。

応募資格
司法修習生
すでに経験を有する弁護士
なお、地方での勤務を希望する先生も歓迎します。
また、勤務弁護士ではなく、経費共同も可能です。

学歴、年齢、性別、成績等で評価はしません。
従いまして、司法試験での成績、司法研修所での成績等の書類は不要です。

詳細は、面談の上、決定させてください。

独立支援
独立を考えている弁護士を支援します。
条件は以下のとおりです。
お気軽にお問い合わせ下さい。
◎1年目の経費無料(場所代、コピー代、ファックス代等)
◎秘書等の支援可能
◎事務所の名称は自由に選択可能
◎業務に関する質問等可能
◎事務所事件の共同受任可

応募方法
メールまたはお電話でご連絡ください。
残り応募人数(2019年5月1日現在)
採用は2名
独立支援は3名

連絡先
〒108-0023 東京都港区芝浦4-16-23アクアシティ芝浦9階
ITJ法律事務所 採用担当宛
email:[email protected]

71期修習生 72期修習生 求人
修習生の事務所訪問歓迎しております。

ITJではアルバイトを募集しております。
職種 事務職
時給 当社規定による
勤務地 〒108-0023 東京都港区芝浦4-16-23アクアシティ芝浦9階
その他 明るく楽しい職場です。
シフトは週40時間以上
ロースクール生歓迎
経験不問です。

応募方法
写真付きの履歴書を以下の住所までお送り下さい。
履歴書の返送はいたしませんのであしからずご了承下さい。
〒108-0023 東京都港区芝浦4-16-23アクアシティ芝浦9階
ITJ法律事務所
[email protected]
採用担当宛