弁護士法人ITJ法律事務所

裁判例


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         主    文
     本件上告を棄却する。
     上告費用は上告人の負担とする。
         理    由
 論旨は違憲をいうが、実質は、所論法令の違反を主張するに帰する。そして原判
決は、上告人が本件土地の賃借権を失つてはいないが、昭和二〇年一一月二三日以
降本件土地について耕作の業務を、営んでいた小作農は、転借権者である補助参加
人Cであると認定した上、判示のような事情の下にあつては、本件土地の買受の申
込をした右Cを、相手方として樹立された本件売渡計画は、相当であると判断した
のであり、その間所論法令違反のかどを見出し得ない。
 論旨は、すべて「最高裁判所における民事上告事件の審判の特例に関する法律(
昭和二五年五月四日法律一三八号)一号ないし三号のいずれにも該当せず、又同法
にいわゆる「法令の解釈に関する重要な主張を含む」ものと認めれらない。
 よつて、民訴四〇一条、九五条、八九条に従い、裁判官全員の一致で、主文のと
おり判決する。
     最高裁判所第一小法廷
         裁判長裁判官    下 飯 坂   潤   夫
            裁判官    真   野       毅
            裁判官    斎   藤   悠   輔
            裁判官    入   江   俊   郎

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