弁護士法人ITJ法律事務所

裁判例


戻る

         主    文
     本件上告を棄却する。
     上告費用は上告人等の負担とする。
         理    由
 上告代理人大城豊の上告理由第一、二点について。
 所論第一点冒頭指摘の原判示問にくいちがいが存するものとは認め難いから、こ
の点に所論の違法があるというを得ず、その余の所論はすべて原審の裁量に属する
証拠の取捨判断及び事実認定を非難するものでしかなく、採るを得ない。
 同第三点について。
 記録によれば、上告人等の原審における訴訟代理人が昭和二六年一一月一日の原
審口頭弁論期日において所論の書証の成立を認める旨の陳述をなしていること明ら
かであるから、原判決に所論の違法は存しない。
 同第四点について。
 原判決挙示の証拠によれば、所論の原審認定は、これを首肯することができる。
所論はひつきよう原審の適法になした証拠の取捨、事実の認定を非難するに帰し、
上告適法の理由となし得ない。
 同第五、六点について。
 所論第五点指摘の原判示事実は間接事実でしかないから原判決が当事者の主張と
異なる事実を認定したからといつてその点に所論の違法が存するとはいゝ難く、ま
た所論第六点指摘の点を明らかにしなければ、前記認定をなし得ないものではない。
所論はいずれも独目の見解に基く原判決の非難にすぎず採用に値しない。
 同第七、八点について。
 原判決が所論甲七一号証の三を排斥していることは判文に照らし明らかであるか
ら、第七点の所論は理由がなく、また原審挙示の証拠によれば被上告人と訴外D間
に本件売買が成立した旨の原審認定は優にこれを首肯することができるから、第八
点の所論はひつきよう原審の専権に属する事実認定を攻撃するにすぎず、原判決に
影響を及ぼすこと明らか左法令違背の主張とは認められないから採るを得ない。
 同第九点について。
 記録によれば所論指摘の証言の内容は、本訴請求原因に直接関連を有するものと
は認められないから、原審に所論の違法があるとするも原判決の結論に影響を及ぼ
さないことは明らかである。それ故所論は採るを得ない。
 同第一〇点について。
 所論の原判示は所論にいわゆる第四号事件についてなされたものであることは判
文上疑なく、右判示が同事件に関し提出された準備書面の記載に副うものであるこ
とも記録に照らし明らかであり、従つて右判示に所論の違法は存しない。所論は右
事件と異なる一審昭和二三年(ワ)第三号事件につき提出された答弁書の記載に基
き前記原審の判示を論難するものでしかないから、もとより採用の限りでない。
 よつて、民訴四〇一条、九五条、八九条、九三条に従い、裁判官全員の一致で、
主文のとおり判決する。
     最高裁判所第二小法廷
         裁判長裁判官    小   谷   勝   重
            裁判官    藤   田   八   郎
            裁判官    池   田       克
            裁判官    河   村   大   助
            裁判官    奥   野   健   一

戻る



採用情報


弁護士 求人 採用
弁護士募集(経験者 司法修習生)
激動の時代に
今後の弁護士業界はどうなっていくのでしょうか。 もはや、東京では弁護士が過剰であり、すでに仕事がない弁護士が多数います。
ベテランで優秀な弁護士も、営業が苦手な先生は食べていけない、そういう時代が既に到来しています。
「コツコツ真面目に仕事をすれば、お客が来る。」といった考え方は残念ながら通用しません。
仕事がない弁護士は無力です。
弁護士は仕事がなければ経験もできず、能力も発揮できないからです。
ではどうしたらよいのでしょうか。
答えは、弁護士業もサービス業であるという原点に立ち返ることです。
我々は、クライアントの信頼に応えることが最重要と考え、そのために努力していきたいと思います。 弁護士数の増加、市民のニーズの多様化に応えるべく、従来の法律事務所と違ったアプローチを模索しております。
今まで培ったノウハウを共有し、さらなる発展をともに目指したいと思います。
興味がおありの弁護士の方、司法修習生の方、お気軽にご連絡下さい。 事務所を見学頂き、ゆっくりお話ししましょう。

応募資格
司法修習生
すでに経験を有する弁護士
なお、地方での勤務を希望する先生も歓迎します。
また、勤務弁護士ではなく、経費共同も可能です。

学歴、年齢、性別、成績等で評価はしません。
従いまして、司法試験での成績、司法研修所での成績等の書類は不要です。

詳細は、面談の上、決定させてください。

独立支援
独立を考えている弁護士を支援します。
条件は以下のとおりです。
お気軽にお問い合わせ下さい。
◎1年目の経費無料(場所代、コピー代、ファックス代等)
◎秘書等の支援可能
◎事務所の名称は自由に選択可能
◎業務に関する質問等可能
◎事務所事件の共同受任可

応募方法
メールまたはお電話でご連絡ください。
残り応募人数(2019年5月1日現在)
採用は2名
独立支援は3名

連絡先
〒108-0023 東京都港区芝浦4-16-23アクアシティ芝浦9階
ITJ法律事務所 採用担当宛
email:[email protected]

71期修習生 72期修習生 求人
修習生の事務所訪問歓迎しております。

ITJではアルバイトを募集しております。
職種 事務職
時給 当社規定による
勤務地 〒108-0023 東京都港区芝浦4-16-23アクアシティ芝浦9階
その他 明るく楽しい職場です。
シフトは週40時間以上
ロースクール生歓迎
経験不問です。

応募方法
写真付きの履歴書を以下の住所までお送り下さい。
履歴書の返送はいたしませんのであしからずご了承下さい。
〒108-0023 東京都港区芝浦4-16-23アクアシティ芝浦9階
ITJ法律事務所
[email protected]
採用担当宛